くまもんが「仕事の流儀」に登場!

各分野で活躍する「職人」たちを取り上げて、その仕事ぶりや生きざまを特集する、NHKプロフェッショナル 仕事の流儀」。
今回取り上げた職人は、なんと全国で最も有名なゆるキャラである、熊本県の「くまもん」!
 
くまもんが生まれた背景から現在の活躍まで、ダイジェストで放映する内容となっていましたが、くまもん、思ってたより、奥が深い。。。
 
今回の放送で、何度か登場する印象的な表現である、
「皿を、割れ」
 
くまもんは、熊本県庁という行政組織の中から生まれてくるわけですが、行政というのは、守りの組織であり、貴重な税金を国民・県民からお預かりしている立場であることもあり、突き抜けたこと、無駄なことはできない。そういう考え方になりがちなところがあります。
 
番組でも取り上げられていましたが、くまもんの活動が軌道に乗るまでは、くまもんの活動について「行政が税金を無駄遣いしている」という批判的な意見をいただいていたとのことです。
 
これはなかなか難しいところです。
くまもんのプロモーションが成功した現時点から見ると、くまもんの活動は投入した費用以上の経済効果が発生しており、大成功であると評価できます。
 
しかし、もしうまくいっていなかった場合、確かに「税金の無駄遣い」と評価されてしまう可能性があった。また、そもそもそういう産業のプロモーションは、行政の役割ではなく、民間企業がやるべきであるという立場に立った意見もあるかもしれません。
 
その中で、熊本県庁は、くまもんプロジェクトを進めることを選んだ。。。
皿を割れとは、失敗を恐れず、理想を求める姿勢のことであり、番組中では、「くまもんの精神」と表現されます。
 
行政が、どこまでやるべきか。。。
現代日本は成熟した市場を持つ社会であり、企業の経済活動も重要ですが、一方、行政も常に受動的でいる必要はなく、積極的に活動すべき瞬間もあるでしょう。
 
そういう官民のあり方や、官民を越えて、社会人としての仕事に対する姿勢を、今回の放送で、くまもんに教えてもらったような気がします。
 
くまもん氏、ありがとうございます。